2014年に北陸新幹線が金沢まで延伸されまし

2014年に北陸新幹線が金沢まで延伸されました

そして、W7系E7系の新型車両の製造も決定し、製造工程や部品の確認がもう行われているようです。 

1つ目

なぜ、北陸新幹線延伸のためにW7系E7系の新型車両を製造するのでしょうか??

2つ目

W7系E7系はどこで製造され、いつ頃から、甲種輸送ならびにJR東日本へ引き渡しが行われるのでしょうか??

 

ご回答まず、基本的な考え方として、車両の賃借料を金銭で調整することは極力避けたい(受益利得による分配調整が必要となるため、会計処理が非常に面倒になる)という鉄道会社同士の意向もあり、原則として実際に列車が運用される運用路線長に応じた車両数を用意することになっています。

 

このため、JR西日本は自社管轄の運用路線長に応じた車両を用意する必要がありますから、W7系を新造する必然性がありました。

では、JR東日本がE7系を作る理由は何かというと、新幹線の場合、指定席がありますので、座席配置を双方の会社で揃えておかないと、使う車両によって毎日座席配置が換わるという事態になってしまい、座席の販売管理をしているマルスシステムの負荷が大きくなりすぎてしまいます。ですから、北陸新幹線は基本を12両編成にすることが決まった時点で、仕様を統一化した車両を両社で共同開発し、新造しようということになりました。

ちなみに、現行のE2系に関しては、8両固定編成の列車は60Hz対応なので、問題ありませんが、現在10両固定編成にしているE2系は、初期型の0番台だけが60Hz対応となっており、14編成しか存在しません。このため、組み替えて使うには寿命までの期間が短すぎますし、先に書いたように、新型車両とは座席配置が異なるため北陸新幹線への投入は断念しました。

 

E7系(金沢延伸開業時点17編成)・W7系(同10編成)は主に日立製作所川崎重工で作られることになります。但し、E7系の一部に限り総合車両製作所で、また、W7系の一部に限り近畿車輛で作られます。そして、輸送方法は、フル規格の新幹線は、在来線の線路を走らせることは建築限界の関係で不可能なので、海路メインで、最寄りの港からは陸送ということになります。

引き渡し時期はE7系は今年の秋ごろから、W7系は来年の春ごろからになります。