スリー・エム(3M Company)ってちょっとあがってたか?

スリー・エム(3M Company)ってちょっとあがってたか?

昨日決算だったからそれが影響してんのかな

 

 中国の消費市場は年々拡大しているものの、輸出産業が行う設備投資への依存度は高い。米国による関税発動で中国の設備投資は急減しており、景気は低迷している。

 このまま貿易戦争を続けた場合、やがて米国経済も悪化することになるが、米国企業が東南アジアなどから代替製品を調達できれば話は変わってくる。中国からの輸入が、東南アジアの輸入に切り替わるだけなので、マクロ的な影響は小さい。


株価が下落した時には、もはや米国債は買えない
 しかしながら、リーマンショックを起点にすると、米国の好景気は11年目に突入しており、史上最も長い好景気のひとつとなっている。米中貿易戦争の有無にかかわらず、そろそろリセッション(景気後退)に入ってもおかしくないというのは、多くの人にとって共通認識である。

 現時点においてもFRBは利下げに積極的であることを考えると、もし米国経済にスローダウンの兆しが見えた場合には、さらに利下げを進めることになるだろう。これが効果を発揮すれば急激な景気の悪化は防げるかもしれないが、問題はその後である。


本来であれば、景気がよいうちに利上げを断行し、景気悪化後の利下げ余地を大きくしておくべきところを、FRBは早々とそのカードを切ってしまった。もし本当に景気が悪化した時には、もはや打つ手がなくなっている可能性が高い。

 仮に、米国経済が一気に悪化せず、緩やかにスローダウンしたとしても、低金利による景気刺激策は選択できないので、再び景気が回復するまでの期間は長引くと思ったほうがよいだろう。恐慌のような事態にはならなくても、株価の低迷と低成長、そして低金利が延々と続く、不機嫌な時代が到来する可能性がある。

 すでに米国の長期金利は2%ギリギリの水準まで下がっており、ここからさらに低金利が進むと、投資対象としての魅力は大きく薄れてしまう。株価が調整に入った後、米国の株式市場からは多くの資金が流出するはずだが、その時には、もはや米国債には投資できないという事態も十分に考えられる。

 

それにしてもスリーエムのティッカーは、3Mってそのまんま書きそうになるわ

スリーエムの株価

 

新興国市場があらたな受け皿になる可能性も
 では、米国の株式市場から引き上げられた巨額の資金はどこに向かうのだろうか。米国経済が打撃を受けると新興国はさらに大きなダメージを受けるため、一般的に新興国は景気低迷時のドル資金の受け皿にはなり得ない。だが、場合によってはトランプ政権が進めている世界経済のブロック化が状況を変えているかもしれない。